人材戦略部長メッセージ
まちと人々の未来を紡ぐ。お客様との信頼と社員の成長が、まちの価値を高めていく

吉野 貴士
経営管理統括部
グループ人材戦略部
部長
社会の基盤を支え、未来へつなぐ仕事
私たち東急コミュニティーは、マンション、オフィスビル、商業施設、公共施設、さらにスタジアムや空港など、多岐にわたる建物の管理を手掛けています。私たちの仕事は、単に施設を維持することではなく、人々が安心して暮らし、働き、楽しめる環境を提供することです。まちを構成する建物は、お客様にとって大切な資産であると同時に、社会全体の財産でもあります。良質な建物を維持することで、まちの価値を高め、経済活動や地域社会の発展をサポートすることが、私たちの重要な役割です。
さらに、私たちの活動は、建物の管理だけではなく、未来のまちづくりにもつながっています。持続可能な社会を実現するため、省エネルギーへの対策や高齢者向けの安心できる生活を支える取り組み、そして災害時の対応力強化にも力を入れています。「快適な日常が、当たり前に続くこと」を支えながら、私たちが長年培ってきた総合不動産管理の知見を活かして、「社会課題を解決すること」こそが、東急コミュニティーの社会的な使命です。
建物の老朽化は避けられない問題です。しかし、適切な管理とリフォームやリノベーションを通じて、長く愛される街並みを形成できます。その結果、地域の活性化や環境負荷の低減にも寄与し、持続可能な都市づくりに貢献しているのです。

建物に関わる幅広い業務を経験できる魅力
東急コミュニティーは、マンション管理運営、ビル管理運営、工事・リフォームの3つの事業を柱とする総合不動産管理会社です。これまでは各事業がそれぞれの分野でトップを目指していましたが、今後は各事業のみならず、グループ会社間の連携を強化し、相乗効果を生み出す体制の構築を目指しています。3つの事業を内包する強みをさらに強化するため、さまざまな制度改革を進めているところです。特に地方拠点においては、事業を一体的に運営し、エリア全体での収益最大化に向けた取り組みを行いながら、地域全体の価値向上に貢献できる仕組みづくりを進めています。
私は2004年に新卒で東急コミュニティーに入社して以来、マンション管理、人事、管理受託営業、ビル管理とさまざまな部門を経験する機会に恵まれました。これほど幅広い経験ができるのは、東急コミュニティーならではの魅力だと感じています。さらに、経験を積んでいく中で新規事業、商品開発や公共施設の管理など、多岐にわたるフィールドで活躍できるチャンスも用意されています。建物に関わるさまざまな業務を通じて、自分の適性や興味を見つけられるでしょう。
会社全体の雰囲気として、お客様から「東急コミュニティーのみなさんは、真面目で人柄が良い」という評価をよくいただきます。ここで働いている私が「真面目な会社」だと自ら言うのは気恥ずかしくもありますが、社員一人ひとりが目の前の仕事にしっかりと向き合う文化であることは間違いありません。地震など災害発生後の対応に追われる時、これまで社内で経験したことがない大型施設の業務を任された時、どんな時でも真摯に取り組み最後までやり遂げる組織だと思います。

求められるのは相手に「伝える力」
東急コミュニティーでは、毎年およそ100名の新卒社員を迎えています。私たちが求めるのは、何事にも真摯に取り組む姿勢と、社内外問わず積極的にコミュニケーションを取ろうとする意欲です。私たちの仕事は、多様なパートナー企業と連携してサービスを提供し、お客様との信頼関係を築きながら進めていきます。技術職であっても建築・設備の説明や提案をする機会が多く、専門知識だけでなく相手に伝える力が必要です。したがって、「人と関わることが好き」「誰かの役に立ちたい」という思いを持つ方にとって、東急コミュニティーはぴったりの環境だと思います。なぜなら、その気持ちこそが、お客様からの信頼を得る原動力となるからです。
新入社員の頃の私は知識が十分ではなかったため、お客様からの質問を持ち帰らせてもらい検討することもありました。しかし、日々の業務を積み重ねていくうちに、当初はうまく説明できなかった提案内容も、次第に的確に伝えられるようになりました。お客様からは当初「東急さん」と呼ばれていましたが、私の名前である「吉野さん」と呼んでいただけるようになった時の喜びは、今でも忘れられません。最終的にはお客様から「吉野さんがそう言うなら」と信頼されるまでに至り、大きな達成感を得ました。
また、最近は、企業の理念や価値を決めて、行動の変化を促すインナーブランディング活動を実施しています。先日はとあるエリアで交流会を開催しました。マンション管理とビル管理の担当者が集まり、互い相乗効果をどのように生み出せるか議論する場を設けたのです。そのエリア全体の将来像について熱心に意見を交わしていくと、参加者の表情が変化していく様子を目の当たりにすることができ、「自分たちの活動が何かを変えていけるやりがい」を感じました。これからは、従来の固定観念にとらわれず、事業の垣根を越えて新たな価値を創出していく段階に入ります。だからこそ、挑戦する意欲を持ち、新たな一歩を踏み出せる人を求めています。

変革期を迎える東急コミュニティーの未来を担う人材へ

これから就職活動に臨む皆さん、このページを見つけて、東急コミュニティーに興味を持ってくださったことに感謝いたします。私自身、新卒で入社した時から20年間、さまざまな業務を経験し、困難に直面した場面も決して少なくありません。それでも私がずっとこの会社で働き続けているのは、「この会社が好きだから」という一言に尽きます。 現在は人材戦略部長として、会社の未来を担う「人」の成長をサポートする仕事にやりがいを感じています。東急コミュニティーの最大の資本は「人」です。社員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、組織全体への力に変えていくこと。そして、社員がいきいきと働き、「この会社で働いていてよかった」と心から思えるような環境をつくっていくことが、私の目標です。
私が新入社員の頃に先輩から贈られた言葉で、今でも大切にしているものがあります。それは「逃げない。折れない。腐らない。」という言葉です。仕事をしていると、時にはつらいことや難しいことに直面することがあります。しかし、逃げずに向き合うことで得られる学びがあり、踏みとどまることで初めて見える景色があるはずです。ただ、どうしても耐えられない時は、逃げてもよいのです。心が折れないように、自分で自分を守ってほしい。心が折れてしまうと、次の一歩を踏み出すことさえ難しくなってしまいます。それでも、もし心が折れてしまうようなことがあったら、最後のとりでとして、決して腐ってはいけない。腐ってしまったら、もう立ち上がることすら難しくなりますから。決して有名なことわざではありませんが、私はこの言葉を支えにしながら、社会人として少しずつ成長してきたのだと感じます。就職活動をしている中でも、逃げてしまいたくなるような瞬間もあるかもしれません。そんな時に、この言葉を少しでも思い出していただけたら幸いです。
東急コミュニティーは、今、大きな変革期を迎えています。新しい領域に挑戦し、事業の壁を越えて価値を生み出すことに本格的に取り組んでいます。これからの会社を一緒に作り上げていく仲間として、ぜひ力を貸してください。皆さんの新しい一歩が、東急コミュニティーの未来をつくる力になります。皆さんの挑戦を心から応援しています。